人に教えるということ

ここの塾長はホントに
人使いが荒いね!
一体、あたしをいくつだと
思ってるんだかね~

〔人材育成と人材教育の授業①〕
《人に教えたいのか、
自慢をしたいのか、
自分をあがめて欲しいのか
一体何が目的だい?

あたしゃ~ねぇ、
グロリアって言うんだよ。
無駄に長く生きているせいで、
人のいい所も見てきたが、悪い所も十分
に見てきたんだよ。

まぁ~180年も生きてるからねぇ~
生徒のアンタたちよりは経験は
してきたよ。

あたしにしちゃ~、80歳だ、60歳だ
社長だ会長だなんてのは、
鼻ったれ小僧だよ。

偉そうにしている小僧を見ると、
少し腹が立つね。
パワハラなんてしているヤツを見ると
情けなくなってくるよ…
もう、ガキだね。
ガキはもう一回小学校から、集団生活を
勉強しなおした方がいいよ。

ここでは、『人を教えること』について
生徒のみんなに講義しようと思うんだよ

あたしの知っている範囲や経験してきた
ことでしか、話はできないが、
生徒のキミに役立てば、ここまで生きて
来た甲斐があるってもんだ。

じゃ、よろしく頼むよ


 

【人材育成と人材教育】

生徒のキミたちへ、

今、人に教えるということを勘違い
している大人が多いね~。

だから、パワハラだ、セクハラだ、
モラハラだ、なんて
みんなの気分を不快にさせる出来事
が起こっちまうのさ。

こんなことをしている段階で、
人材育成を語る資格はないね!

これは、相手の立場を見下す感情が、
そうさせているんだろうね~

『自分が1番でないと
気が済まないのかい?』
『自分が褒められないと
気が済まないのかい?』
『自分が中心じゃないと
気が済まないのかい?』

これじゃ、子供と同じだね。
大の大人がやることじゃ~ないよ。

ここを見ている生徒のアンタらは
まさかこんなことしてないだろうね!

わかっていると思うけど、念のために
言っておくよ。

人に教えるということは、
「自分の知っていることを偉そうに、
高圧的に、自慢げに相手に
ひけちらかすこと」じゃないんだよ。

教えるってことは、
「相手に知って欲しい」ことなんだよ。

主人公は教える側じゃないよ!
教わる側なんだよ!
知ってもらうことで、「後輩や新人の子
に成長してほしいんだよ」

成長をするための栄養を教える側が
渡しているんだよ。

人材育成や人材教育ってのはね、
【教えていく中で、
教える側も教わる側から学ぶんだよ】
お互い勉強し合うことで
お互いに成長するのさ。

「この教え方でいいんだろうか?」
「この順番でいいんだろうか?」
「この言い方でいいんだろうか?」
「この態度でいいんだろうか?」

教える側には、考えることがいっぱい
あるのさ。
それに気づくかどうかが、
本当の人材育成や人材教育を
知っているかどうかがわかるのさ。


 

一応、ダメな教え方をする人の
例を挙げておくからね。
参考にしておくれよ。

「こっちが真剣に教えているのに相手が
理解しないから教わらないんだ」
「こっちがは頑張って教えているのに
相手の姿勢ややる気がないから
教わらないんだ」

全部、相手のセイだよ。

まぁ、立場上、下側にいる人の責任に
できる人は、何とでもいえるわさ。


しかしだね、
人材教育上の図式は
先生側>生徒側は当然なのさ。
世の中には様々な考えや主義を持った人
で構成されているのさ。
多様性の世の中なのさ。

自分の考えが社会の常識だと
思っていてもひょっとすると、
教えるアンタの側が
世界の少数派かもしれないよ。

そもそもだね、教える側は、
自分の都合の良い人だけを
教えるわけじゃないんだよ。
ここを認識していなければ
話は始まらないねぇ。

例えばだよ、野球で言うと、
あんたはストレートを打つのが
得意な人とするだろう。
でも、相手はカーブやシュートを
得意として投げてくる人もいること
を知らなければならないんだよ。
 

こんなことから考えるとね~
教える側含め、リーダーや管理者、
会社の偉い人は、この世の中に
様々な人が存在し、そういう人と
必ず出会うと読んでいなければ
いけないってことになるよね。

そこまで読んでいる人が
リーダーだ指導者だと言われる人
なんだよ。


自分の苦手な人、自分と相性の悪い人と
出会った時こそが
「指導者が学べる大チャンス」
と捉えなきゃダメなんだ。

これが【人を教えること】というのさ。
【人材教育・人材育成】というのさ。

人を教えるということは、
教える人が居てこそ成り立つのさ。

偉人の名言と塾長の考えたそれ

今も昔もホンモノは考えつづける人
今日より明日を見ているんだよな

「やって見せ、言って聞かせ、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ、話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば人は育たず、やっている、姿を感謝で、見守って、信頼せねば、人は実らず

〈山本五十六〉

 

「誰でも怒ることはできる、それは簡単なことだ。しかし、正しい人に、正しい程度に、正しい時に、正しい目的、正しい方法で怒ること、それは簡単ではない

〈アリストテレス〉

 

一、一番困っていることところを洗い出し、救いこぼしがないように対策するべし

ニ、具体的にマニュアル化して指示するべし

三、現場の支援にこそ予算をつけるべし

四、専門家の意見を尊重し採用すべし

五、非常時には常時と違うことが必要なので変化を恐れないようにするべし

六、情報、予測に基づき計画し事前に行動するべし

七、前提をチェックし、危うい前提の計画は進めないようにするべし

八、自分や自分の近しい人間の都合を優先しないようにするべし

九、仁愛を基本にして分別し決断するべし

〈上杉鷹山〉

 

「清水に汚れた水を一滴たらせば、汚水になる。組織の中の愚将なリーダー1人がいれば組織が簡単に内部から狂わせられる、それを放置すれば企業は有能な人材の離脱と組織の分断の代償を払い続ける」

〈仕事塾 塾長〉

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