【3限目】 人に教わるということ

生徒のみんなには知っておいて欲しいことなんだが

物事は、「知っている」と「できる」は違うってことだ。

教えてくれる人は、少なくとも「知っている人」だろう、しかし、「教えることができる人」かどうかは自分の目で確かめるしかないぞ。

なぜ、こんなことを言うかというと、教わる時点で、何か上下関係産まれるよな、この上下関係が曲者なんだよ。もしだ、生徒のみんなが、「くそ教えるのが下手な人に教わるようになってしまい、上手くできなかったら、生徒のみんなの責任にされてしまうかもしれない」からだ。やる気がない、覚える気がない、何とでも理由はつけられるからな、この上下関係ってやつは。

ついでに、教えるのが下手な人の特徴を書いておこう、何かの参考にしてくれれば幸いだ。

これも【生存戦略】だよ。

↑名選手、名監督にあらずってやつだ

●教えるのが下手な人の特徴とは?

①《教える全体図を教えない》

これは、例えるなら「何Km走るかわからないマラソン」のようなもんだよ。どこまですれば息が入るのか?ゴールなのか?ペース配分もわからない、注意ポイントもわからない、キミが悪い訳でもないんだが、心が折れる何らかの刑に処されているヤツだ。

この教え方の欠点は、時間が掛かる・教わる側の成功体験による自信獲得時の手ごたえが低い、教わる側のダラダラする。など非常に燃費が悪くなるんだ。

→生存戦略:自分で全体図を聞いて、表や箇条書きでもいいからまとめるしかないぞ。イメージは地図だ。

 

②《覚える順番通りに教えてくれない》

これは、例えるなら「連続ドラマの途中の話を突然見る」ようなもんだよ。背景やストーリーがわからない、登場人物や人間関係もわかない、何が面白いのかもわからない刑に処されているヤツだ。

この教え方の欠点は、基本を学ばずに応用へ飛んでしまい、間違った解釈を会得し、その間違った解釈を覚えた人が、さらに後輩に教えてしまうなど、間違いと正解の置き換えが行われ、知らないうちにミスリード伝言ゲームが発生してしまうことだ。これは間違ってからわかるやつだな。

→生存戦略:自分で順番通りに並べるしかない、(教える側の順番理解が弱いことが立証されているだけに、その人に聞いても想像つくだろう)

 

③《一気に教える》

これは、例えるなら「テトリスのLV10をいきなりやる」ようなもんだよ。徐々に速さや処理に合わせて、テクニックを磨くのに、いきなりダム放流されるから、理解が追い付かないので取りこぼしてしまう、何かのいびりの刑に処されているヤツだ。

この教え方の欠点は、できるところと、できないところが顕著にでてしまう。一気に情報がやってくるので簡単な事だけインプットされてしまい、分からないところは、どこがわからないかすらわからない状況になり、闇に葬られてしまうよ。ただ、教えた側は教えた満足度に駆られてしまっているから、双方に大きなギャップを引き起こしてしまう。

→生存戦略:自分で後でまとめよう。それしかない

 

④《追いつかれるのがイヤでなかなか教えてくれない》

これは、例えると「競馬でのヤラズ(解説すると→勝ってしまうと昇級してしまい、相手強化で賞金すら手にできなくなる状態がイヤだから、自分の勝ち負けできるところで勝たないように気を付けながら上位には来て賞金は稼いでおくという技)」だ。しかし、この状況は教えてくれる側の、その職場環境における”上級レベル業務がない又は難度が高すぎる、その業務の存在に気づかないなど、何らかの事情で身に着けられない状況が発生している” または、後輩に追いつかれると ”個人的にまずい状況に自分がなってしまうことを理解している ”など訳あり事情が背景にありそうな匂いがするな。

この教え方の欠点は、まぁ教えたくないという大きな矛盾が発生しているからな。ある簡単な業務だけ出来る人口が増えてしまい、逆にある業務については誰も知らない状況を引き起こす。特に、誰でも出来そうな簡単な仕事に人気が集中(オッズでいうと1.1倍ぐらいの過剰人気)してしまいまうな。会社内の応用力や咄嗟力が強力に脆弱するよ、結果できる人が極少ないので、その人がいないと業務が回らないなど長期的視野では損害にしかならない害悪だな。

→生存戦略:他の先輩に聞くほうがよいな

 

⑤《コツやテクニックを教えてくれない》

これは、例えると「アクションゲームでひたすら基本攻撃 ”パンチ” ”キック” ”ジャンプ” ”しゃがみ”でクリアーする修行だよ(YouTubeなら、〈高難度アクションゲームを基本攻撃でクリアしてみる動画〉で人気を得そうだが、仕事でこれをされると迷惑千万だよ)この状況では、トラブルや出現率の低い仕事への対応力が全く身に着かない。何かトラブルが起これば諦めるまでだ。

この教え方の欠点は、教える側にそもそも教えるレベルの力量がないことがバレたんだよ。転じて、自社の戦闘力が低いという意味でもあるがな。コツやテクニックは、長く仕事をしていると閃いてしまう、ユニークスキル(=特殊スキル)なんだよ。このユニークスキルが閃かない職場は、ベテラン勢の日頃の仕事に対する姿勢が疑わしいな。

→生存戦略:自分でユニークスキルを獲得するしかない=仕事内容をよく観察して、気づきはメモを取るんだよ、何かに足したり引いたり掛けたり割ったりし続けると、たまにユニークスキルが閃くよ

 

⑥《教える側の人柄による課題がある》

これは①~⑤にも共通することだが、教えてくれる人そのものに何らかの課題を抱えている状態だ。

例えば、

A)コミュニケーション力に苦手がある人(=人間関係が苦手)

B)(書きにくいことだが)発達障害傾向の人(物事をまとめるのが苦手など)

詳しくは 発達障害の種類 を参照してくれないか(←太字の部分をクリックすると・・・)

C)独占欲が強い人(この仕事を私のものだ!!という感じの人)

D)後輩を下に見る人(年齢関係なくマウントを取る=自分が上にならないと気が済まない人)

 

↑ 自分の有利な土俵で戦うこと

●教わる側の攻略法

自分だけの攻略本を自分自身で作るんだ。

これしかない、人を頼りにしても限界がある。

自分の作った攻略本がこの世の唯一信用できるまで昇華させるんだ。これが【生存戦略】だよ。

 

攻略本作成時のポイントはこれだ。

①時系列に書く(する順番だよ)

②自分の覚えられる又は理解できるところで①の時系列を分ける(長文では訳が分からなくなるからな、直しも大変だ、面倒になって使わなくなってしまうからな)

③する順番を書いたところに、自分なりのポイントとテクを書く(赤いボタンは触らないなど)

④文章ではわからない場合は絵で描くんだよ(下手でもいい、自分がわかればいいんだよ)

これだけだ。

最後に、続けることと見直すことこれで魔導書の完成だよ。

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