「クラフトマンシップって何だ?」
【3限目:人に教わるということ 第1話】

~ 3限目 目次 ~

第1話:クラフトマンシップって何だ?  (このページ)

第2話:物事に分別をつける力を身に着けるんだよ  ☜クリック

第3話:自立する社員になることが、いずれ我が身を守る ☜クリック

第4話:人材育成の本当の目的とは ☜クリック

(↑ホント これだよ)

(第1話:①)

生徒のみんなには、知っておいて欲しんだよ。

「クラフトマンシップ」って言うやつを。

 

例えば、プロ野球でも高校野球でもいいんだが、基本ずっこいことすれば、みんな幻滅するよな。

わざとデッドボールをするとか、危険なスライディング、サイン盗み、乱闘、そういえば悪質タックルなんてのもあったよな。(注:悪質タックルはみんなも知っている通り、本人は悪くないんだよ)他でいうと、ドーピングなんかもそうだよな。

どんなスポーツでも、ずっこいことしてまで勝ちにこだわるチームや選手なんて応援したくないんだよ。

これは、スポーツ以外で、みんなが、過ごす人生の中では、ずっこいことがまかり通ることが当たり前のようにあってずっこい人が得をして、正直モンがバカを見ていることを知っているからなんだよな。だから、スポーツぐらいは正々堂々のガチンコ勝負を心の中で求めている心理が働いているからなんだよ。

まして、スポーツにはルールがある。ルール破り上等なら、「ルール無用、何でもアリ大会」を別で開催してくれればいいんだよ(←これはこれで別の意味で興味はあるんだがな~)

ずっこいなんてかわいい言葉つかっているが、正式名称は【卑怯】だからな!

スポーツの世界では、ルールを守って、正々堂々と戦う。これが「スポーツマンシップ」というやつだ。このスポーツマンシップでガチンコ勝負するから、観客は勝敗関係なしに感動したり、選手たちにリスペクトするんだよ。

ずっこいことして勝つ選手は、ずっこいことして勝ったから、尊敬も感動もしないよな。

で、だ。

働く人にも、この「スポーツマンシップ」と同じ精神が実はあるんだ。生徒のみんなはわかるかい?

「クラフトマンシップ」というやつだ。(←昔、クラフトマンシップっていう競走馬がいたんだよな~函館記念GⅢ激走だよ。)

「クラフトマンシップ」を辞書で調べると【職人気質や職人芸】なんかでてくるけど、仕事塾では「仕事をする人の精神」と捉えている。

今、仕事をする人の精神のようなことを言う適切な日本語が無いんだよな~。

この所為ではないが、成果のためなら何でもありの管理者なんかが幅を利かせていることもあるよな。

真偽はわからないが、某有名自動車メーカーのTOPが逮捕されるやパワハラをするなんてニュースも生徒のみんなは目にしたことがあるんじゃないか?

就任した時は、腕を見込まれ称賛とまでは言わないが、期待されてきているはずだ。まして、会社のTOPといえば、その下に何人の、イヤ何万人の頑張っている人がいるんだよ。そのシンボルになるTOPが道を踏み外すんだから、人はどこまで言っても未完成な生き物だ。エルフ並みに200年くらい人生送らないと、人間形成ができないんじゃないかって考えるよ。たかが、人生50年、60年生きたぐらいで知ってることなんて、実はほんの少しなんじゃないのか?それで、知った風なことを言うからこうなるんだよ(直江兼続に怒られるよ。ホント)

要は、働く上で、ルールやプレイヤーとしての矜持(=きょうじ)が無いから、立場で偉そうにすることだけを覚えちまうんだよ。だから、パワハラなんてしてても何の罪も感じないんだよ。

仕事はできるかもしれないが、人間的にできていない。スポーツでいうなら、腕はいいが、ラフプレーが多すぎるってやつと同じだろ。違うか?

そんなゲームで勝っても楽しくないんだよ。そんな仕事の仕方で毎日過ごしても周りは楽しくないんだよ。だから、人間関係で辞めたくないけど、辞めるしかない選択肢を選んじまう人がいるんじゃないかと思うが、生徒のみんなはどう思う。

(↑気づいているかわからんが
コレ ホントよ マジで)

(第1話:②)

生徒のみんなへ、みんなは社長だ。そう、社長だ。

生徒のみんなには、「時間」「体力」「知力」「人柄」まだまだあるぞ、今は思いつかないが・・・・

それだけの資本をハナから持っているんだよ。この資本があれば会社の社長だ。自分株式会社のな。

例えばだ、どっかの会社に就職することは、生徒のみんなが

持っている資本を売ることになるんだ。その資本を会社が欲しいから買う(=入社する)システムなんだよ。

これは、いわゆる契約だ。自分株式会社と就職する会社とのな。

見方を変えると、会社に所属していたとしても、

生徒のみんなは【自分株式会社代表取締役】だ、【CEO】だよ。すごいな

そうなると、自分株式会社の社長としての立ち振る舞いが必要になるんじゃないか?

例えば、取引先の会社が「納期を守らない」「クレームが多い」「担当者が横柄だ」なんかしていると、たちまち契約解除候補No1になる。

これと同じで、「時間を守らない」「規則を守らない」「自分の持ち場の成果を上げない」「休業が多い」こんなことしてれば、契約を反故しているのと同じことだよな。

自分株式会社の社長として、自分の従業員(=自分自身だが)がこんな、振る舞いをしていたら面目が立たないんじゃないか?

もし、「自分が社長なら、今の自分の状況をどういう風に評価するのか」を考えてみれば、明日からの自分のする行動が見えてくるんじゃないか?

それが気づきになるはずだよ。

その中でしっかり仕事ができるようになれば、いずれは独立なんかして、本当の社長になるかもしれないな。

 

(↑プロはそんなに軽く
なれるもんじゃないぞ)

(第1話:③)

生徒のみんなへ質問だ。

「プロフェッショナル」ってどんなもんだと思う?

こんな回答ではしんどいな、

「お金(報酬)をもらっているからプロだ」というやつだ。

それなら、働いている人のほとんどはプロってことになるんだが・・・

中にはプロと呼べない行動を取る人を見たり、聞いたり、出会ったことも生徒のみんなはあるんじゃないか?

「お金をもらっているからプロ」という考えも否定はしないが、本当のプロはこんな人たちを指すんじゃないかと思うんだが、どうだろう。

【本当のプロとは、自分の目指すべきモノを理解し、その成果を出せる人、

そのために必要な知識や技能を自ら得る行動を取る人】

例えば、サッカーの三浦カズや野球では大谷翔平、競馬では武豊がイメージしやすいな。

まだまだいるが、それは生徒のみんなが思い浮かべる人達で、年齢に関係なく尊敬できる人だよ。

エピソードを一つ挙げておこう。競馬の武豊ジョッキーになるが、競馬はキリのいい勝利数になると(100勝や200勝なんかになる)インタビューがあるんだよ。その時に彼が言うのは「目標は〇〇勝ではなく、次のレースに勝ちたい」っていうんだよ。これは、全ては通過点であるという考え方があるんじゃないかと思うんだ。

成果ではなく、目の前の事をしっかりと仕事をする、その継続が結果に結びつく、その時々の結果はどうであれ、考えをブラさずに継続し、修正するべき箇所は気づいて直していく、経験や周囲の評価にあぐらをかかない、この気持ちがレジェンドの勝利数の積み上げの結果につながっているんだよ。

 

真のプロは、常に通過点と捉えて結果を出す。そのために努力を惜しまない。

プロもどきは、成果を求めて行動する。この違いは視野の差だ。

これはスポーツの世界だけじゃない、仕事の世界も同じだよ。

生徒のみんなも、目標になる人を見つけて、その人の行動や考えを真似していれば、いずれ真似事から本物になるよ。その時点でキミも真のプロの仲間入りだ。

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