人材育成と人材教育の
真の目的とは

「あたしゃ~グロリアってんだよ。
この授業の先生さ、年は180歳さ。
人生の吸いも甘いも生徒の
アンタらよりは経験してきたよ」

〔人材育成と人材教育の授業②〕
《教える相手が育たないって

言うけどさ、
アンタはどうなんだい?
アンタの方も当然
日々成長
しているんだろうね~?

まさかだけど…
相手にだけ成長を求めて
なんかしちゃいないだろうね…》

「人を強制的に抑えつけることを
教育なんて、どこでそんなことを
教えてもらったんだい!」

【人材育成と人材教育の真の目的とは】

生徒のアンタたちにはねぇ~
よく知っておいて欲
しいのさ。

まず、ここのお題の答えを先に言って
おくかね~


いっぱい書いてあるのを読むのも大変
だろうに。
まぁ、興味があるならその先も
読んでおくれよ。

早速、お題の答えさ。

「自立させること」これだけだよ。
自分で考えて、自分で判断させる
そのために経験と知識を持たせる
そうすれば自立ができるってことさ。
その先には、仕事が大きくなっても
自分で判断できる子が育つってこと
なんだよ。

それとだね~
教える事自体はそんなに難しいこと
じゃないんだよ

それは、なぜだかわかるかい?

簡単な事さ。
生徒のアンタらは既に
出来上がっていることを反復すること
がほとんどだからさ。

もう、出来上がっている方法を人に
伝える力さえあればできるんだよ。


あとは、
なぜ、そうするのかの意味と
納得させることだけだよ。


ちなみに、人材育成や人材教育が
上手くできない原因はだね、

教える物事を順番に整理できていないか
教えるときの説明が下手くそなのかの
どちらかだけだよ。


例えばだよ、
100個の物事を理解するとしよう
じゃないか。

生徒のアンタが教わる側だとして

一気に言われたりしたらどうだい?
暗記できるのかい?
順番がわかるのかい?


あとはだねぇ~
どれだけできれば終わるのかの規模が
わからないとペース配分がわからなく
ならないかい?
これは言い換えるとだね、
物事を小出しにし続けることと同じさ
例えるなら、ゴールを言わずに
ひたすらマラソンをするようなもんさ

もう一丁いってみるかい
教わっている時に、無関係な話を
ダラダラと長いことしゃべられたら
どうだい?
気が散るだろうさ

これが最後さ
自分の自慢話や過去の武勇伝、
怒ったり、怒鳴ったり
機嫌で教え方が変わったり
したらどうだい?
委縮するだろうに。

結局こんなことなのさ。
教える側が下手くそなんだよ。
そこが問題なんだ。


しかしだね、
教わる側が、ここの教え方が悪いなんか
面と向かって言いにくいんだよ。

これからの人間関係に響くからねぇ~
だから、教える側が慢心すると失敗
するんだよ。

次はだね、間違った力の使い方をする
権力者の話でも伝えようかねぇ
まぁ、興味があるなら読んでおくれよ

教える側や指導する側、組織での
上位位置になった段階で、
自分より立場が下の人への
【生殺与奪の権利】
(せいさつよだつのけんり)
を持ったことになってしまうのさ。

それは、
自分が望もうが望まなかろうが
だよ。

念のために説明しておくから
よく聞くんだよ。
【生殺与奪の権利】ってのはね、
生かすも殺すも、
与えるも奪うも、
自分の思いのままにできる権利の事を
いうんだよ。

これだけ聞くと、とんだ物騒な力だよ
まるで独裁者の特権みたいに
聞こえるのはアタシだけかい?

この力をもってしまうとだねぇ~
自分が何でもできるように勘違い
したり、
神にでもなったかのように勘違い
してしまうんだよ。

会社で立場の偉い人の呼び方が
こんな感じになったら、そこは
とても危険な組織になっているから
気をつけなよ。

例えばだねぇ
皇帝だの賢者だ殿だの周りが
言い始めたらその集団は
おかしな方向へいっている証拠だよ。

それは何でかっていうとだね、
個人崇拝が進んでいるんだよ。
個人崇拝が進むってことは、物事を
正しいか間違っているかで判断する
んじゃないのさ、
その人が言うことを聞くか聞かないか
になっちまうんだわさ。
下手すりゃ、悪いことに加担する
ことにもなりかねないよ。

たかが人間風情なのに、周りが神格化
していくんだよ。
全く、危ないね~。

この【生殺与奪の権利】を会社組織で
持ってしまうとだね、こうなるんだよ。


パワハラをする権利
給料を下げる権利
仕事を干す権利
過重な仕事を与える権利
自分の言うことを聞かせる権利
辞めさせる権利
こんな感じで人質を取って
生徒のアンタらを脅せるのさ。


まぁ~
簡単に言うと
いつだって、自分の裁量で人間のクズに
なれる権利ってところかね~

こんな権利をもって喜んでるヤツは
人類を滅亡させる力とか
核ミサイルのボタンを押す力とかが
好きそうだね。
もう、発想がガキだね。

ただね、これが現実の会社の中で
行われているんだよ。
いつ、アンタが加害者側になるか
いつ、アンタが被害者側になるか
わからないんだよ。


さらに言うとだね。
パワハラで倒産する会社は今のところ
あたしゃ~見たことが無いね。

パワハラをしていることが世間に知れた
ところでその会社の生殺与奪の権利は
奪われないってことなのさ。
残念だけどさ、これが現実なのさ。

その会社の社長だって、部長だって、
役員だって刑事罰に問われてだよ、
ムショに入ることは無いのさ。

まぁ~ね~、何かのペナルティが
あったとしても新しい人が来ない
不人気企業になるくらいじゃないかい?
それでも時間と共にそんなことが風化
してしまのが関の山だろうがね~

まぁ、あたしゃ~そんなトコとは距離を
おくがね、
人生の時間がもったいないよ。
次のいい仲間との出会いに賭けるね。

周りが大人しいからって
何してもいいんじゃないんだよ
あんたら、大人だろうが

少し、パワハラの定義ってのを
おさらいしてみようじゃないかい


「パワハラ=パワーハラスメント」


職場内の優位的立場を利用した
社会的地位の強い者が、
立場の弱い者に嫌がらせや業務の
範疇を超えた指導を行うこと」
らしいんだけどね。
最後の”指導”って怖いね~
指導なら人を壊してもいいのかね
指導なら人を殺してもいいのかね

まぁ~当然か、会社の優位的立場に
なるのにも、教える側になるのにも
試験だ国家資格だなんて
要らないからねぇ~

まして、国家資格を受けていても
こんなことがまかり通る世の中だから
言っても無駄なんだよ、きっとね。
 

こんなことが現実社会で可能な人間は
先生か先輩か上司ぐらいじゃないかい?

立場の下の人が上司や先輩に下克上も
できるがね、それもパワハラだよ。

だから、立場が下だからと言っても
何をしてもいいんじゃないんだよ。
そこをはき違えたりするんじゃないよ。

人にはね~、感情ってのがあるんだよ。
そのために、イライラしたり、怒ったり
するのさ。
その感情が行き過ぎてしまい、そこに
優位的立場が乗っかると
パワハラトリガーが発動してしまうんだ
そうなると
こんな感じになるんじゃないかい。

「始めはキツイ言い方が
人格否定に昇格して
パワハラの出来上がり」
のパターン

「イライラすることで
相手にしたくないから無視する
そして干すでパワハラが出来上がり」
のパターン

こんな感じでパワハラが出来上がるん
だろうね。

この時に、教える側は指導や教育なんて
言葉に変えて詭弁で自分を正当化する
だろうね~。

生徒のアンタらには残念なお知らせだよ
人である以上
この世から【パワハラ】
はなくならないよ。

立場が人を変えるという力と
人は感情に支配されている
という呪縛からは逃れられないからさ。

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