自分の身を守る技
 7つの防御スキルその①

7つの防御スキル

はぐれメタルをなめるなよ~
アイツは早い、固い、経験値多いだ

ここでは、自分の身を守るための
【7つの防御スキル】を身に着けよう。
これは名の通り防御系スキルだ。


 

 

このスキルはあくまでも自分の身を守るためのもんなんだよ。
人を攻撃するもんじゃない。(そもそも攻撃力ゼロで攻撃できるスキルは1個もないけどな)

生徒のみんなが、会社や学校でピンチになった時に使うもんだ。

ひとつずつ解説していこう。



自分の身を守る技①

【7つの防御スキルを持つ】
①逃げるも兵法だ。
②相手を観察するんだ。
③プランBを作っておくんだ。
④知らないことは知るに変えておくんだ。
⑤誰にも寿命があることを知っておくんだ。
⑥できることはできるうちにやっておくんだ。
⑦肩書に騙されるな。

逃げるも兵法だ(自分を守る技①)

チャンスか必ずやってくる。
時機を待つんだよ。あわてるな。

『逃げるも兵法だ』

例えば、生徒のみんなが会社でパワハラ、学校でいじめ、日常であおり運転や暴力に遭遇した時なんかがそうだ。

ここでは、戦うのではなく、回避することを優先するんだよ。


これは戦略的撤退だ。

現実は、ドラマや漫画のように爽快な逆転劇は起こらないし、白馬の王子が飛んできたり、チート能力が突然覚醒するなんてことは無い。

相手は暴力や立場を利用した卑怯な手段を打ってくるんだ。そういう輩とは戦わないのが吉だ。

戦いを挑んで、疲弊して心がやられるくらいなら、「相手にしない」という戦略はかなり有効だ。

今の所、パワハラやセクハラ、イジメで倒産する会社や閉鎖する学校なんてないからな

せいぜい、パワハラやセクハラ、イジメでも、最悪のことが起こってから加害者が糾弾されて、
時間が経てば忘れ去られるのが今の世の中だ



キミの人生はキミだけのもんだ。キミの人生に土足で踏み込んで好き勝手されるのは悔しいし、腹が立つのもわかる。

ただ、相手が有利な力をもっているならば、例えるなら10万の兵に1人で挑むようなもんだ。勇敢と無謀は違うんだよ


今は、生きることを最優先にするんだ。
生きていれば必ずチャンスがやってくる。生きてこそだ。


だから、逃げるのは何も恥ずかしくない。むしろ功策で好策だ。
周りが笑いたければ、笑わせておけ。

一度引いて、落ち着いて態勢を立て直すんだよ。

会社や学校を休んでもいいんだよ。
辞めたっていいんだよ。
命さえあれば、何度でもやり直せるからな。


と言うことは、誰だって言えるんだよ。当事者じゃなければだ。

当事者になった時に、
「じゃ~、どこに逃げればいいんだ?」
「仮に逃げたとして、そのあとはどうすればいいんだ?」


ということが、心に引っ掛かってしまい、動くに動けない状態になって、その状態で、さらに落ちこむ理由になることもある。

だいたいの人が
「実は逃げれるなら逃げたいけど、逃げられない状態なんだ」
というのが本音なんだろう。

ここからは、ここを見ている生徒のみんなに全て当てはまるかどうかはわからないが、逃げるためのポイントを押さえておこう。


逃げるためのポイントは2つだ。
①自分の状況をできる限り俯瞰(ふかん)で見る。
②逃げるための情報を得ること。
情報は「逃げる方法」「逃げる場所」「逃げた後の行動」この3つだよ。


①の自分の状況をできる限り俯瞰で見る。
これは、自分の置かれている緊迫度を見る方法だ。

緊迫度は、【我慢できる】<【我慢できない】<【命の危険を感じる】だ。

【我慢できる】は、入社、転職、進級、人替り初期によく出る症状で、会社や学校に行くのがイヤ、日曜日の夕方からは憂鬱になるなど心に引っ掛かる状態が続くが、時間の経過で自分が環境になじむと消えることがある状態だ。

【我慢できない】は、時間の経過でもなじむことができない時に起こる症状で、致命的拒絶要因が存在して、元気がない、楽しくない、笑顔が出ないなど心身に異常が出ている状態だ。

【命の危険を感じる】は、致命的拒絶もしくは、敵対的攻撃を受けている状態が、継続的に行われていて、うつになる寸前又はうつ状態、生きていても面白くない、将来に何も希望がないなど心身に深刻に異常が出ている状態だ。

これらに代表することは、イジメやDV、パワハラだろう。

【我慢できない】【命の危険を感じる】場合は、逃げることを選択肢に入れておいた方がいい。


自分自身が生きることをあきらめてしまう状態になることだけは、避けなければならないからな。

人間は、どうしても環境や人が変わると順応するまでに時間が掛かる生き物だ。

とかく、新しい状況になると、開放感よりも窮屈感というか拒絶感が始めは出やすいんだよ。

だから、時間を見て欲しいんだ。
よく言うだろ、まず3日、次に1週間、次に1か月、次に3か月、次に半年、そして1年だ。1年見れば大抵のことは見えてくる。

苦しい時に逃げることは有効策であることに違いないが、逃げ癖だけは身に着けるなよ。逃げ癖は、真実を見る力を失ってしまうからな、名の通り癖になると後々の人生で損をする可能性が高くなるからな。


ただし、例外もある、明確ないじめやパワハラ、DVは、犯罪だ。
犯罪行為に猶予は必要ない、そういう時は②の逃げるための情報へススメだ。




②逃げるための情報を得ることだ。
これは、「逃げる方法」「逃げる場所」「逃げた後の行動」を決めておくことだ。

やみくもに逃げても後が続かないとまた同じことになる。
それと、今置かれている苦しい状態を脱出した時に、【希望】があることを自分に見せることで、今の苦しさを和らげる効果もある。

「逃げる方法」は、働いている人なら、異動願、療養休暇申請、休職、退職がある。
学生の場合は、休学…休むしかないんだろうな。

これも①の緊迫度次第で対応が変わる。

ここでは、緊迫度の高い状態を考えよう。


「もう、ヤバい、心が壊れる」なら、休職か退職、休学を選ぶしかない。

働いている人なら、退職願いを勇気を出して書くしかない。無理なら退職代行サービスに依頼するのも手だ。とにかく苦しさから脱出が最優先になる。

学生なら、休学か中退になるが、社会人と違ってここでは軽はずみに言えないんだよ。家族と話し合ってほしいんだ。キミの親御さんが学校のお金を払ってくれているからな、親御さんの心労まで考えると、社会人の人と同列に扱えないんだよ。
とにかく、親御さんと相談してくれ。


「逃げる場所」は、働いている人なら、自宅か実家で一休みだ、失業手当ももらいながら心身のコンディションを整えるんだよ。
すぐ、働けるなら、転職先をあらかじめ決めておくのは大事だぞ。


「逃げた後」は、学生なら、フリースクールを探すんだ。
学生なら、まだ人生は長い、人と接することをあきらめると後々の人生で困ることが多いし、知識は持っておいた方が自分の身を守るのに役に立つ。

働いている人なら、転職が上手く行くならそれでいいんだ。新天地で頑張ろうぜ。
働けない人なら、失業手当を限界まで給付してもらえ。

そして、給付の限界を超えたら、
1000円でも自分の力でお金を稼げ。
この世の中は、残念だが、お金が無ければ何もできない状況だ。これが真実だ。
生徒のキミの身をもってわかるだろう。


この国は、働かない状態でも「国民健康保険」「国民年金」は必ず払わなければならないからな。これを払えなくなる状態は、病院での治療や老後の年金で痛恨の痛手を負うからな。この分は何が何でも支払える状態にはしておくんだぞ。

慌てなくていい、徐々にでいいんだ。
1000円稼げれば、10000円稼げるようになる。
あとは、自分の月の生活費とにらめっこして収支安定させるだけの、無理のない働き方をするんだ。
そうすれば、食うには困らない。生きていける。やりくりすれば貯金できる。
それを続ければ、またいつか、前みたいに稼ぐことができる。

いいか、社会人でも学生でも、
逃げた後は、次につながる行動を取るんだ。

以上が逃げ方だ。

ただ、ひとりでこれを行うのは非常に心細いし不安だよな。
そういう時は、頼れる人を探すことだ。


頼れる人に相談して自分の考えと、第三者が見た時のアドバイスで考えもまとまることが往々にしてある。

頼れる人は、本当は家族がいいんだが、家族だからこそ言いにくいこともあるのも確かだ。
そうなると、会社の同僚や友達という線もある。
いっそうのこと、全く接点のない人に頼む手もある。(これは、悩み相談をしている所だが、ピンキリだからアドバイスを鵜呑みにするのは注意が必要だぞ)

以上が逃げるためのポイントだ。
役に立てればいいんだが・・・

 






生徒のみんなよ、どうせ、全員いつかお迎えが無るんだよ。

イジメているアイツも。パワハラをするアイツも。セクハラをするアイツもだ。
相手を攻撃することでしか生きて行けないヤツでもだ。
こればっかりは、皆平等なんだよ。

そう考えれば、今まで執着していたことが馬鹿馬鹿しく思えてくるんだよ。

逃げることの何が悪いんだ。実は逃げることの方が生存戦略上重要な行為なんだ。

動物を見ればわかるだろう、無理して戦う、無理して我慢する。そんなことしないだろう。ヤバい時は逃げる、当たり前の行動だ。

人間だけだぜ、逃げるのは腰抜けと思う生物は。
ミサイルが飛んで来たら逃げるだろう。
津波が来たら逃げるだろう。
逃げることは正しいことなんだよ。


逃げれば、そこから、新たな発見や出会いが始まるんだ。

それが、本当のキミの人生なんだよ。

これが最後だ。
逃げることは負ける事じゃない。
逃げることは恥じゃない。
肝に銘じておいてくれよ。

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