自分の身を守る技
 7つの防御スキルその⑦

肩書にだまされるな
(自分を守る技⑦)

ただ、それだけのことだよ。

『肩書にだまされるな』

 

 

 

生徒のみんなは、こんな経験はないかい?

道を歩いていると、前からお巡りさんが歩いてきた時、少し緊張したことがないかい?それが、たとえ、お巡りさんのコスプレさんでもだ。

 

 

人は肩書に騙されてしまうことがあるんだよ。たとえ、それが嘘でもだ。


肩書がつくと3割増しで人を過剰に評価してしまう効果があるんだ。
そして、肩書を持つ側は、人を過剰に見下すことがあるんだよ。

何も肩書を持っている人が全員悪人と言っているわけじゃないぞ。
肩書を持つということは、責任も負っているからな。

生徒のみんなが大きな失敗してしまったら、肩書の人が責任を負うんだよ。その方が効果抜群だからな。


ここで言いたいのは、『肩書を鵜呑みにするな』と言うことなんだよ。
『肩書で人を見ない、人の本質を見抜け』と言うことなんだよ。

肩書で判断してしまう恐ろしさは、「自分で判断する力を喪失してしまう」
「相手の言いなりになってしまう」なんかで、妄信していまい、洗脳・暗示・誘導にあっさり掛かってしまうことなんだよ。



簡単に言えば、相手に主導権を握られてしまい、「良いか悪いかの判断」ではなく「言うことを聞くか、聞かないかの判断」にすり替えられてしまうことなんだ。


こんな状態に陥ると、パワハラやいじめ、セクハラをされていても、相手の善悪を見抜くことができなくなるんだよ。

そのことで嫌な気持ちになっても、その時間だけ自分が我慢すればよいと考えてしまい、そのスパイラルから抜け出せなくなることなんだ。

こんなことを続けていると、間違いなく心を壊すぞ。



言っておくが、相手は所詮人だ。もちろん間違ったこともするし、嫌なこともする、神のような力はないんだよ。

戦争を失くす力もない。もちろん、死にかけの人を助ける力もないんだよ。
逆に、人を陥れて殺す力はあるかもしれないな。

立場的に弱い人間を見つけて、いびる力ぐらいしかない、社会には何の役にも立たない力なんだよ。

こういう人種は怖い人の事務所で説教できる根性はない。
そんなもんだ。

ちなみに、民間企業なら社長、専務、常務、部長、課長、係長…まぁ、色々な役職名があるよ。これ、国家試験やら人間性試験で合格したから任命されている訳ではないからな。

生徒のみんなも起業すれば社長になれるんだぞ。お金は必要だが。
社長だけになるなら、株式会社設立して社長になって3日で廃業すればいいんだよ。
それで、「社長、代表取締役経験者の出来上がりだ」
所詮、そんなもんだ。


だが、肩書が有効に働く場面もあるのは間違いない。
これは、相手との関係上対等な力関係を維持する場合や、舐められない場合、責任を取らせるときに首級として周囲を抑える場合、集団をまとめる時なんかだな。

ただ、人は、肩書に飲まれてしまう危険性もあるんだよ。
偉くなった、特権階級になったと勘違いして、権力があると思い込んでしまうんだよ。


肩書は役割だ。それだけなんだよ。

 




もし、生徒のキミが肩書の圧力で窮屈な人生を送っていて、嫌な思いをしているなら、そこから離れることだ。

キミまでが腐ることはない。人生は腐り行動で時間を費やすほど余裕はないぜ。

類は友を呼ぶだ。いいヤツの集まる所を探すんだよ。

いいヤツがいないなら、為になる人のYOUTUBEや本や映画を観て、自分の自由に使える時間は、いいヤツの行動を全身に、脳に、心に浴びておくんだよ。

そうすれば、自分の考えや心の持ち方に変化が起きるぞ。

その気持ちが芽生えれば、行動するための希望が見えるぞ。

さらに、希望が具体的な行動に変わってくるはずだ。

そうすれば、生徒のみんなの人生も変わってくる。

念の為に言っておくが、心をやさぐれさせて、悪いヤツの集まる所はいくなよ。
それはダメだ。キミの人生がもったいないからな。

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