心がつらい時や生きるのがしんどい時は、
「よく逃げろ」とアドバイスされることが多いのですが、間違いなくその通りでしょう。
しかし、大事なのは、逃げた後、どうするかになりますね。
本当につらく、しんどい時は逃げるに限ります。
そのまま、我慢していれば、間違いなく体や心に影響がでますからね。
ただ、いつまでも逃げの一手ばかりでは、いずれジリ貧にもなるのですよ。
逃げ疲れという状態もあります。
仮に上手く逃げられたとして、一時は、ほっとしますが、その状態が続いていくと、その状態に慣れてしまい、「この後どうしていいのかがわからない」
次は、これが、あなたの不安材料になってしまうのです。
そうなると、不安に駆られ、何もやる気が起こらなくなり、次の策へ移行できなくなってしまいます。
逃げることは、逃げた後の作戦も含め、策として成り立つのです。
ここでは、本当の逃げる策を知ってから、逃げる技を使いましょう。
逃げる事が、恥ずかしいと思う人もいますが、生き物にとって、最大級の危機回避策であることは間違いありません。
これは、生存本能ですよ。
生き物が生き続けるために絶対必要な能力なんですね。
逃げる事を恥だという人は、自分がいつも有利な立場に立っている人か、
逃げる必要の発生する状況に遭ったことが無い人でしょうね。なので、完全無視でいいです。
自然界でも無駄に戦いませんよ。
戦うと言うことは、命の取り合いを覚悟する状況ですからね。
命の大事さを知っている生き物は、無駄な争いはしないのです。
軽はずみに、「戦う」など言っている人は、本当に命の大切さを理解していないのですね。それか、卑怯な立場や道具を持っている卑怯者なんでしょう。
我々は、事故や災害に遭遇した時に、それに向かって戦おうとは思いませんよね。それは、人間の持つ防衛本能が正常に働いているからなのですよ。
三十六計逃げるに如かず
これは、古代中国の兵法で言われている事なんです。
逃げることは、何千年も昔から有効な策なのです。
なので、今、辛いあなた、苦しいあなた、しんどいあなた、逃げましょう。そして次の手を考えましょう。
突然の災害で、身ひとつで逃げることもありますが、
ここでは、心が壊れていく過程で、逃げる事を頭の片隅に考え始めた時に、その後も一緒に考えるアドバイスです。
逃げ方にも様々な方法がありますね。
代表的なのは、休養・避難・脱出と言うところですね。
休養は、休むですね。数日休んで回復すれば復帰ですね。
避難は、一定期間距離を取って回復を待つ戦略ですね
脱出は、その場所とは縁を切る戦略ですね。
これを、学校や会社で起こることに置き換えますね。
休むは、まだ所属していますが、有給などで休養します。
避難は、これもまだ所属していますが休業で一定期間休養します。
脱出は、その場所と縁を切り、もう一度体勢を立て直してやり直す事です。
脱出を選択した場合の、その後を考えましょう。
もう、あなたは、その学校や会社での継続は不可能でしょう。
辛抱しても、心が壊れていく一方で、どんどん深みにはまり続けるだけでしょう。
自分の命と自分の人生を守るために、
そこではない、違う世界線を考える所にいます。
心がボッキリ折れてしまうと、せっかく逃げれたのに、次へのモチベ―ションが下がり、行動に対して億劫になり、前向きに行動できません。
行動不能状態ですね。出来る限りこれだけは回避したいところです。
さて、逃げた後に考えることは、社会人ならば、生活の継続です。
そのためには、生活資金をあらかじめ貯めておく作戦を取らなければなりません。
もし、そんな余裕がない。でも、逃げるしかない人は、『転職先を見つけてから』、という手を使うしかありません。
なにも、正社員である必要は、ここではこだわらない方がいいですね。
あなたは、命の危険から脱出したワケです。
命を守る。これが目的であったのですからね。
『お金を稼ぐ』は【手段】なだけなんですね。
だから、バイトでもいいんです。その代わり自分の生活コストを下げる工夫も一緒にしましょう。
その中で、徐々に生活を安定させる行動、例えば、職探しや資格を取るなど考えてみるのも手ですね。
学生の人は、勉強を続けましょう。
何も学校に行かないと勉強ができない時代ではないですよ。
例えば、起業の勉強をする。
例えば、起業できるための資格の勉強をする。
こういった選択がたくさん、あなたの眼前に広がっているのですよ。
高学歴でいい会社に入社できても、パワハラなどに遭い、仕事ができなくなる人もいるのが現実です。
今の世の中は、人の望むものがわかって、それを商売にすれば、学歴は何のプラス材料にもならないのです。
この状況は、脱出をする人の様々な状況で、これが正解とは一概に言えないのが実情です。
なので、自分で今の状況を紙に作戦計画表を書いてみれば、アイデアが生まれますから、一度やって見ましょう。