教える側や上司は
はじめから人質を
取っている優位な
立場

「あたしゃ~グロリアってんだよ。
この授業の講師をここの塾長から
押し付けられてるんだよ。
よくもまぁ~180歳の婆さんを
こき使うね~全く」

〔人材育成と人材教育の授業⑤〕
《もし、アンタが知らない国の
知らない場所に置いてかれても
ドンと構えられるのかい?

人はさ、情報を知る必要のある
環境に置かれて自分が知らない
ってのはね、不安になるんだよ
その不安が弱気にさせるのさ

暴力や権力ってさ、
上を見たらキリがないね~。
子供なら虫をすぐ殺せるだろう
でも、子供は子供同士の集団に
負けるだろう、イジメってヤツさ
でも、いじめっ子も大人には
敵わないのさ…
(例の場所②へつづく)

教わる側になった時点で
弱者側になってしまうんだよ。
(中には猛者もいるがねぇ~)

これは「教えてもらう」という条件を
人質に取られているように考えて

しまう教わる側の心理とさ、

「教えてやってやる」という
教える側の心理が働くからなんだよ。
「自分が教えなければ」
という責任心理も、もちろんあるさ。


 

当然、教える側はこの時点で
【完全有利な立場】だよ、
それを、アンタたちが望もうが
望まなかろうが発生してしまうのさ。


教わる側は、知らないことが多いんだよ
アンタらも初めての時は
そうだっただろに、
忘れちまった訳でもないだろうさ?

教わる側はだね、
少しでも情報を得なければならないと、
心理的不安状態になっているんだよ。

だから、下手にでて、波風を立てない
ようにするのさ。

そのためにはさ、
『大人しくしておくこと』
『言うことを素直に聞くこと』
しか方法がないのさ。


想像してみな、
アンタらも人生で経験することは
無いと思うけどさ、
自分が、家族が人質に取られた状況に
なったらさ犯人に抵抗できない
だろうにさ。最悪、殺されるからさ。
それと似たようなモンなんだよ。

だからだよ、
立場が上の人間が、
どれだけ相手の目線に立てる力』
を持っているのかが問われるのさ。

ここの授業の答えを言っちまうよ、
答えはだねぇ、

「相手が人間関係上の心理的安全」
を持てる環境を作ってやることさ。

そうすれば、育成効率も上がるし
会社の定着確率も上がるのさ。
そういう環境を維持すれば、
企業の心理的安全性の評判があがり、
人が集まる企業になるのさ。
その積み重ねが企業の命を長続き
させることになるのさ。


分かった、分からない、賛同できない
色んな考えを持つ生徒のアンタらも
いるだろうが、これがアタシの答えさ。

だから、これ以上この授業に
付き合う必要はないよ。
アンタらも忙しいだろうに。

でもね、ヒマならば、この後も少しだけ
付き合ってくれるかい…

(例の場所 その②だよ)
でも、大人も会社の権力者には
敵わないんだよ。
その権力者も暴力上等の無法者には
敵わないだろう。
無法者でも武器を持った相手には
敵わないのさ…
(例の場所その③へつづく)

教える側の人間はだね、

【この力の使い方】次第で
結果も変わってくるんだわさ。


教える側や指導者が自分の為だけ
【力】を使うならこんなことができるん
じゃないかい?

「その力があれば、自分の機嫌が
悪ければ相手に八つ当たりし放題さ」

「その力があれば、たとえ間違ったこと
をしても、もみ消せるだろうに」

「その力があれば、たとえ間違ったこと
をしても、間違いと言わさないことも
できるのさ」

「その力があれば気に入らない相手を
仕事から干せるのさ」

「その力があれば気に入らない相手を
異動もさせられるだろうに」

「その力があれば、人の人生も
変えられることも可能さ」

「その力があれば気に入らない相手を
辞めさせるように仕向けることも
できるのさ」

「その力があればその気になれば
命さえ奪うことができるんだよ」

「その力があれば、自分の言いなり
奴隷という名の部下も作れるのさ」

 

でもさ、
教える側や指導者が
相手のために
【力】を使うなら、こんなことも
できるんじゃないのかい?

「その力があれば1流の人材を
育てることができるんじゃないかい」

「その力があれば会社の戦力も
増強できるのさ」

「その力があれば会社の将来を任せる
人材を育てることができるのさ」

「その力があれば会社の未来を
創ることができるのさ」

「その力があれば人に希望を持たせて
やる気にさせることもできるのさ」

「その力があれば人の命を
救うこともできるのさ」

 

使える力が大きくなればなるほど
使い方次第で影響も大きくなるのさ。

しかしねぇ、如何に大きな力とはいえ、
【この力】には弱点があるんだわさ。

それはだね、
「ある特定の範囲(=会社内など)しか
効果がない」

ということなのさ。

現に、会社で偉そうに部下や後輩や
新人に指示命令や無茶ぶり
できる力があってもだよ、

コンビニ前にたむろしている
10人のヤンキー風若者にいきなり
説教できるかい?=叱れるかい

テロ国家に赴き、
もう、やめろや~って 言えるかい?

怖い人の事務所で説教できるかい?

結果、人質を取った抵抗も出来ない、
抵抗してこないであろう、
おとなしい部下や後輩相手に偉そうに
できるだけでさ、
反撃上等の相手には
何もできないだろうにさ。
(アタしゃ~しないよ)
そういうことから見るとだね、
結果、
相手を選んでいるだけなんだわさ。

この状況を今の社会では
「いじめ」って言うのさ。
知っていたかい?

 

これはだね、一周回ってだよ
「偉いのに偉そうにしない上司や先輩」
が1番すごいのさ

「人質を取っても
人質として使わない姿勢」

「相手で態度を変えない
一貫した姿勢(ぶれない・筋を通す)」

「むしろ、人のことを考えて行動する」

実は偉そうにする人よりも
偉いのに偉そうにしない人のほうが
攻撃力、防御力とも
勝っているってことなんだね。

「今まで偉そうにすることが
美学や俺流の人」
は、恥ずかしく思わないといけないよ。


でもさ、

今から直していけばいいのさ。
人は失敗から学ぶ生き物なんだからさ。
失敗を気づけば恥ずかしくはないのさ。
気づかないでいることのほうが
恥ずかしいのさ。

でもね、大抵の人は、
偉くなると誰も諫めることを
しないからさ、気づかないんだよ。
段々回りも面倒になるのさ、
これを、
「言っても無駄症候群」
って言うのさ。



だから偉いヤツは余計に
「人の話に耳を貸さない病」に
罹かっちまうのさ。
でもね、偉いヤツはなぜか、
「自分の話は聞いてほしい病」に
罹かっちまうんだよ。


その所為で、自分の力の及ぶ所だけで
自分の力を過信し続けた挙句にだよ、
そうじゃない所で大恥をかいてしまう
のが昨今話題に挙がっているアレだよ。

有名企業の幹部の失言問題や、
パワハラを公開されたときに、
世間からバッシングされて、
ようやく世間の非常識に気づいて謝罪
する。
こんなお粗末な事が起こっているのさ。

これが社会的立場の高い人間がやって
るんだからどうしょうもないさ。

でもね、分からないでもないんだよ。
会社の経営者、いわゆる社長やCEO
会社の幹部、専務だ部長だ役員だ、
こんなのに国家試験、人格試験、
人間性力試験なんか何もないからねぇ。

誰でもなれるんだよ。
だから、まずいことが起こるのさ。

これは逆を言えば、
「肩書だけで人を信じるな」
とも言えるのさ。

 

(例の場所その③だよ)
武器を持った相手でも
軍隊には敵わないのさ
その軍隊も隕石衝突や天災、病気
寿命には敵わないのさ。
結果、人は弱いのさ。
力は中途半端なものなのさ。
ならば優しさのほうが攻撃力が
強いんじゃないのかい?
アタしゃ~そう思うんだよ。

アタシはね~
「偉そうにすることを辞められない人」
は病の一つじゃないかと思うのさ。

「偉そうにしないと死んでしまう病」
なんかじゃないかと思うのさ。
 

これは、”脳” が勘違いを起こして、
肩書やキャリアで自分の実績を
過剰評価してしまうことが原因だろうね

偉そうにしても許される”免罪符”でも
もらったように錯覚してしまうん
だろうさ。

だから、言動としてだね
「何をしても許されると思ったりする
思い込みから、パワハラ、セクハラ、
モラハラをしても悪いと気づかない
非社会性低下症状が出るんだろうさ」

「自分が飲みたいときに飲むお茶でさえ
人についでもらわなければならない
幼児化症状が出るんだろうさ」

「仲よくも無いのに、長年の腐れ縁も
ないのに人を呼び捨てにする、
イキリ症状が出るんだろうさ」

「会社の為、仕事の為という大義に
囚われてしまい、会社の仕事の成果の
ためなら何をしても良い勘違いし、
人としての本質を見失うんだろうさ」


こういった症状はだねぇ~、
世界中探しても”治療薬”
はないだろうね~。

迷惑なのは、本人ではなく他だけだから
だろうからねぇ~

唯一あるとすれば、
「本人が気づく」ことだけだろうさ。
まぁ、無理だろうがねぇ~

 

ここに、
”偉そうにしないと死んでしまう病” 
の主な症状を記載しておこうかね。

もし、
当てはまる項目が1つなら軽症だけど、
間違いなく周りからは嫌われているよ。
(その人の居ないところで
悪口を言われているのさ、多分ね)

2つ以上あると本来なら即治療だよ、
ただね~、周囲の温かさで見守り治療
されてる可能性があるね、
それか、
腫物扱いで上っ面付き合いされて
いるんじゃないかい。

もし、心当たりのある生徒のアンタらが
居ればさ、
明日から少しづつでいいからさ、
自分で気づいて治していこうじゃないか。
人間は変われるんだよ。

 

【偉そうにしないと死んでしまう病】
の症状はコレさ…

①自分に非があっても
 ”ごめん” と謝れない
≪無悔恨症≫

②自分の非が気づかない
≪誤認回避症≫

③威圧的な言動が1日3回以上ある
(呼び捨て・キレ気味で話すなど)
≪先入的弱者感性≫

④自分の言うことは間違っていない
と思い込む、思い返さない
≪神格的欲求≫

⑤筋が通っていないことを言っても
気づかない
≪思い付き症候群≫

⑥居ない人の悪口を様々な場面で
言いまくり、あたかも評価のように
言っているが結果悪口でしかない
≪井戸端症候群≫

⑦情報を回せと周りには言うが、
自分は密談大好き。
≪会議室症候群≫

⑧自分の興味のあることだけ時間を
浪費し、他の業務は後回し
≪ピーマンしいたけ症候群≫

⑨人が作る会議時間は嫌いも、
自分の主催する会議は大好き 
≪おしゃべりクソ野郎病≫

⑩トラブル等の報告を受けると、
当事者以外の人にやつ当たりする 
≪校長先生の朝礼症候群≫

⑪自分自身に諫言やアドバイスを
してくれる人がいない、
また自分から疎外する。
≪孤独病≫

⑫いかにも、ヤバい人には
優しくしてしまう
≪限定的危機回避思考≫

⑬肩書や仲間や支援地形効果が
発動すると強気に拍車がかかる
≪弱いモノいじめ症候群≫

 

どうだい、生徒のアンタらは当てはまる
項目はあったかい?
アンタらじゃなくても、アンタらの会社
にいるんじゃないかい?
今、頭に思い浮かんだろうに、
ソイツだね…
アンタらも大変だねぇ~、全くさ。

でもね~、アタしゃ~ね~、
可哀そうに感じるのさ。
会社では我慢してでも従っているけどさ
心の中でだよ、
「早く消えてなくなれ」なんて思われて
いたらさ、
しかもそれが1人や2人じゃなくてだよ、
沢山から思われていたりさ、
自分が居ない所でそういうことで
盛り上がっているならばだよ、

人としての信頼関係が無いってことだよ
信頼関係がない上に、
「消えてしまえばいい」なんか思われて
いたらさ、悲しくないかい?

仕事という大義で支えて自分を正当化
してでもだよ、人から恨まれる、人から
消えて欲しいと思われるようになる程
その仕事は人生において大切なモノなの
かね~?
人として生きているのに、仕事の所為で
人の心を失くしていくことに意味はある
のかい?
アタシは疑問だよ。
そのために、その人たちの親御さんは
産んだわけじゃないよ。
そんな生き方を望んだわけじゃないよ。

最後はしみったれた話になったけどさ

今日はこれくらいにしておくよ。

アタしぁ~ねぇ、疲れたのさ…

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